【山行記録】厳冬期の八ヶ岳・赤岳へ!年末の岩と雪の殿堂に挑む

【山行記録】厳冬期の八ヶ岳・赤岳へ!年末の岩と雪の殿堂に挑む mountain

皆さん、こんにちは!「山頂で懸垂する人」です。

2025年の年末2発目の山行は、冬のハイカーにとっての憧れであり、ステップアップの登竜門とも言われる八ヶ岳・赤岳へ行ってきました。

木曽駒ヶ岳のような真っ白な世界とは一味違う、赤茶けた岩肌と鋭い稜線が織りなす「力強い絶景」がそこにはありました。木曽駒ヶ岳の記録もぜひ。

「冬の赤岳って、アイゼンワークが難しいって聞くけど実際どうなの?」 「日帰りで行ける?それとも泊まりがいい?」

そんな疑問に答えるべく、今回は私のリアルな実体験をもとに、赤岳攻略のポイントを分かりやすくまとめてお届けします。体力に自信がある方も、これからつけたい方も、ぜひ最後までお付き合いください!

【山行データ:八ヶ岳・赤岳】

項目内容
登山日2025年12月末(年末)
ルート美濃戸口 〜 行者小屋 〜 文三郎尾根 〜 赤岳山頂(ピストン)
歩行時間約7〜8時間(日帰りの場合)
難易度雪山中級(アイゼン・ピッケル必須)

八ヶ岳山荘から行者小屋へ:静かな森のウォームアップ

赤岳への入り口は、八ヶ岳登山の拠点「美濃戸登山口」から始まりますが、今回はチェーンもなく不安だったので、手前の八ヶ岳山荘に車を停め前泊。夜から猛烈に寒く山荘の暖炉で暖まってました。

八ヶ岳山荘内の暖炉、あったかいー

八ヶ岳山荘公式

4時に起きて5時スタート!の予定でしたが、寒いのと眠いので寝坊。5時半に結局スタート。その頃には駐車場もほぼ満車状態でした。(美濃戸まで車で行く場合、4駆かチェーンは必須かなと思いました、ガチガチに凍ってます)

美濃戸まで行きたかったなーとかぶつぶつ言いながら、ヘッテンつけて進みます。美濃戸までは多分車道であろう道をずっと進みます。

そうこうしてる間に到着。そこからは、南沢ルートを通ってなだらかな林道を歩き、ベースキャンプとなる行者小屋を目指します。(トレースは残念ながらあり、)

美濃戸登山口にある山荘

ここは、日頃のトレーニングで培ったスタミナを温存しながら歩くセクション。森の中に差し込む冬の光を楽しみながら、一歩一歩、身体を寒さに慣らしていきます。

相方

行者小屋で装備を整える:ここからが本番!

標高2,350mにある行者小屋に到着すると、目の前には「マムート」のロゴのような荒々しい赤岳の姿がドーン!と現れます。

行者小屋から拝む赤岳山頂

(山荘の中にマムートジョッキありました、欲しくて聞くと非売品とのこと、笑)

めっちゃ欲しい、買えるところ知ってる方、教えてください(笑)

のんびりカップ麺を食べながら準備を始めます。アイゼンを装着し、ピッケルを手に取ります。 冬の赤岳は、ここから先の急登が本当の勝負。風も強くなってくるので、ハードシェルなどの防寒対策を完璧に整え、高タンパクな行動食でエネルギーを補給しましょう。

ちなみにこの山行の中でダントツでここが寒かったです。

文三郎尾根の階段地獄と、核心部の岩場

今回は、最もポピュラーな文三郎尾根から登り、地蔵尾根から降る周回ルートを選択しました。

文三郎尾根の名物は、延々と続く「階段」。のはずでしたが厳冬期とういうこともあり、ほぼ雪に埋もれている状態でした。この急登は足腰にかなりキます。「あぁ、スクワット頑張ってて良かった……」と心から実感する瞬間です、(笑)

文三郎尾根取り付き

稜線に出ると、風が一気に強くなります。 特に山頂直下は、雪と岩が混じったミックス帯。アイゼンの爪を岩に引っ掛けないよう、慎重なフラットフィッティングが求められます。高度感もあるため、相方と細心の注意を払いながら登っていきます。ここは、背筋が伸びる緊張感のあるエリアです。

もう少しですねー
山頂直下部分の相方、

「重厚感」:阿弥陀岳を望む山頂

岩場を越え、最後の一踏ん張りを終えると、ついに赤岳山頂へ!

山頂標識

そこには、富士山、南アルプス、そして隣にそびえる阿弥陀岳の絶景が広がっていました。 木曽駒から見た宝剣岳が「鋭いナイフ」なら、ここから見る阿弥陀岳は「どっしりとした盾」のような重厚感があります。

阿弥陀岳方面

さらには富士山までくっきり綺麗に拝むことができました。こんなに上手く行っていいものか(笑)

山頂からの富士山

年末の快晴。澄み渡る空気の中で、iPhone 17(またようわからんフィルターあり)を構えてこの瞬間を記録。厳しい寒さを乗り越えた後のこの景色こそ、冬登山の醍醐味ですね。

「赤岳山頂からの景色も最高ですが、九州の[久住山]や東北の[安達太良山]で見られる火山のダイナミックな風景もまた格別ですよ。」

【下山】地蔵尾根:お地蔵様に見守られながら、集中力の勝負

山頂での絶景を堪能した後は、稜線を少し北へ進み、地蔵尾根(じぞうおね)から下山を開始します。

地蔵尾根側からの赤岳山頂

まず出迎えてくれるのが、その名の由来にもなっている「地蔵の頭」に佇むお地蔵様。厳冬期の爆風に耐え、雪を纏いながら静かに登山者を見守るその姿には、思わず背筋が伸びるような神聖な空気を感じます。ここで改めて、無事に下山できるよう手を合わせました。

頂上山荘かな?(閉鎖されてた)

一歩が命取り。慎重なアイゼンワークが試される急斜面

地蔵尾根の下りは、文三郎尾根以上に「急」です。 特に降り始めは、雪と岩が混じった細い尾根道。アイゼンの爪をどこに置くか、一歩一歩の判断が重要になります。

鎖場やハシゴも連続しますが、今回は、雪に埋まっていたり、凍りついたりしていました。ここでは腕の力に頼りすぎず、腹圧(コア)をしっかり入れて重心を安定させることが、安全に降りるための秘訣です。

相変わらず、登りより下山の方が苦手、、

そう実感しながら、一歩ずつ確実に高度を下げていきます。

地蔵尾根からの山頂方面、めちゃ綺麗

行者小屋が近づく安堵感

険しい岩場を抜け、樹林帯の入り口まで降りてくると、ようやく少しホッとできるエリアに。 振り返れば、今しがたまで立っていた赤岳の雄大な姿が、青空をバックにそびえ立っています。文三郎尾根からでは見られなかった角度の赤岳は、より荒々しく、より力強く感じられ、この周回ルートを選んで本当に良かったと思える瞬間です。

膝への衝撃を逃がすようにリズム良く降りていけば、ベースキャンプの行者小屋はもうすぐそこ。達成感と適度な疲労感が、心地よく全身を包み込んでくれました。


赤岳鉱泉の「アイスキャンディ」とバッジ

帰りは、時間に余裕があれば赤岳鉱泉へ立ち寄るのがおすすめ。 (今回は早く下山したかったので寄らず)

有名な人工氷壁「アイスキャンディ」が見られます。アイスクライミングに挑む人たちの熱気を感じて、また新しい刺激をもらえるはず。

  • 登山バッジ情報: 赤岳山頂山荘(冬季閉鎖に注意)や、行者小屋(今回はここで購入)、赤岳鉱泉で購入可能です。年末なら山麓の美濃戸口の山荘でも手に入ることが多いですよ。
  • 温泉: 八ヶ岳山荘に入浴施設があります。(銭湯かな?)今回はそこでお湯に浸からせていただきました。少し足を伸ばして、温泉に入りたかったのですが、たまにはこういうのもいいですねぇ〜。

赤岳を目指すあなたへ

12月末の赤岳は、決して楽な山ではありませんが、雪山の経験を積んでからであれば、十分挑戦できます。
適切な装備(12本爪アイゼン・ピッケル・防寒着)と、急登に耐えうる体力があれば、他では味わえない達成感が待っています。

「いきなりは不安」という方は、まずは行者小屋までスノーハイクをしてみて、そこから見える赤岳の姿を体感することから始めるのも良いかもしれません。

山は逃げません。少しずつ準備を整えて、最高の景色に出会いにいきましょう!

今回のルートはこんな感じです。

YAMAPのログより